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マイ・ビルケン日記

約15年前のドイツでの風景や。

夏であっても冬であっても地面に雪でもない限り、似た様なゴツいサンダルをはいとる人が異常に目に付いてそれはなんなんやろうと思っとる時に店頭で発見したのがビルケンシュトックや。アリゾナとかフロリダちうモデルやったと記憶していまんねんわ。今でも考えることが不可能なぐらい気持ち悪いほど目にしておったんや。履いとる人がホンマに異常に多かったや。

その頃は現在のように靴に携わっていなかったため特に興味も持たなかったし、履く事もしまへんやった。ただこれはなんなんやろうといったような疑問ばかりやった。

約2年後、身内から帰るときにビルケン買って来て欲しいちう電話が入り、もちろん興味がなかったためオノレのものは買わんと、アリゾナやフロリダの比較的メンコイカラーのモデルを数足お土産として持って帰ってきた記憶があるんや。

それが初めてビルケンシュトックに出会ったときちうことになりまっけど、いろんな道を通って現在に至り、ビルケンを自ら扱う立場へととうとう変わってしまおったんや。オノレで履かなければええ所も悪い所も、ほんであの頃よく目にした異様な光景の理由もわかりまへんやろうちうことでまずはビルケンシュトック・ボストンちうモデルのサンダルを履いてみる事からスタートしたんや。

約半年間、ほぼ毎日、仕事中だけではなく、休日のお出かけにも天候に関係なくヘビーに使用したんや。

最初にビルケンシュトック・ボストンを選んだ理由はただ「歩きにくかったため」や。

甲と踵の2点支持がどエライ心地よく歩ける靴の基本であるとわいは考えていまんねんわ。このボストンには基本的にこの2点支持ちう考えがないちうふうにわいは感じたためにそこにいつも頼って歩いとったわいには

・どエライ開放感のある前足部・押さえる気がまるっきしないのではおまへんかと思えるくらい締めてもゆるい甲部・ほんでサンダルであるため当然存在せんカウンター

異常の事やらなんやらからはじめは変に力が入ってしまってまともに歩いたちう感じがしなかったし、足が疲れるちう気もしたんや。そのため、何故長い間廃盤になることもなく愛用者もたくはん存在するのか逆に興味がわいて試してみたくなったんや。

使用途中の足の感覚の変化も色々やったが、徐々に足に力が抜けてきて、歩きながらサンダルを履いとるちう感覚がなくなるちうか、素足で歩いておるかのような足の運びをしとるちう錯覚を起こすようになったんや。

表現の仕方が困難であるんやが、砂浜での歩き方にどエライ似とるような感じがしまんねん。波乗りをしに浜に行く事がよくあるためまさにそう思おったんや。

そう感じるようになりよったらもう病みつきや。どこに行くにしてもビルケンシュトックに足を入れたくなってしまいまんねんわ。

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